犬との引っ越しでストレスを軽減する方法|症状チェック・事前準備・行政手続きまとめ
転勤や結婚、住宅購入など、様々な理由から引っ越しをしなければならないことはよくある話です。愛犬を飼育していれば、当然愛犬も一緒に引っ越しをしなければなりません。
人間でも引っ越して慣れない環境にストレスを感じ、心身のバランスを崩してしまうことがありますよね。この記事では、犬にとっての引っ越しがどのようなストレスとなるのか、またそのストレスを軽減するためにできることをまとめてお伝えします。

引っ越しが愛犬にとってストレスになる理由
人間は引っ越しに向けて長い期間をかけて準備し、心の準備もできています。一方、愛犬はどうでしょうか。
愛犬は家の中で自分の安心できる場所・遊ぶ場所・寝る場所を作り覚えています。散歩コースも決まっている愛犬も多くいます。引っ越しを理解できない愛犬は、突然慣れた環境をすべて失い、全く知らない場所に連れていかれてしまいます。見たことのない景色、嗅いだことのない匂いなどに不安を覚え、ストレスとなります。
長距離の引っ越しの場合は移動そのもののストレスも加わります。ストレスは人間と同じように体調に現れることが多いため、愛犬との引っ越しの際は用心深く、適切なケアをしてあげましょう。
ストレスのサインとなる症状
症状1:分離不安症
今まで上手に留守番ができていた愛犬が、引っ越しをきっかけに留守番ができなくなったら分離不安症かもしれません。代表的な症状は以下の3つです。
- 飼い主の姿が見えなくなると吠え続ける
- トイレ以外の場所に排泄している
- タオルやティッシュなどをボロボロにしている
飼い主がもう2度と帰ってこないのではないか、自分を置いてどこかへ行ってしまったのではないかと、愛犬は強い不安を抱いてしまいます。症状が見られた場合は動物病院の獣医師に相談しましょう。行動療法や投薬治療など、その子の状態に合った治療が可能です。分離不安症の治療は長期的なケアを根気強く行う必要があります。
症状2:落ち着きがなくうろうろする
住み慣れた環境では自分の気に入った場所にいられた愛犬でも、慣れない景色や匂いに戸惑い落ち着きがなくなることがあります。うろうろと動き回りマーキングをする行為はストレスが溜まっているサインです。
新しい環境に早く慣れるためにも、前の家で愛犬が使っていたベッドやタオルは新居に持っていきましょう。自分の匂いのついたタオルやベッドがあれば、環境に慣れるのも早いと言われています。引っ越しを機にすべて新調したくなる気持ちはわかりますが、愛犬のベッド・タオル・おもちゃの新調はしばらく待ちましょう。
症状3:嘔吐や下痢をする
強いストレスから消化器系のバランスを崩してしまう愛犬はとても多いです。愛犬は基本的によく吐く生き物とも言われていますが、何日も続いたり1日に何度も吐くようであれば脱水症状の危険もあるため、動物病院の獣医師に相談しましょう。
嘔吐している時はフードをぬるま湯でふやかして柔らかくしてあげると、水分も同時に摂取できます。また、新しいトイレの場所を覚えるまでは失敗することもあります。怒ってしまうと「新しい環境ではトイレをすると怒られる」と認識してしまい我慢から別の病気になることも。決して怒らず、新しいトイレのしつけを1からスタートしましょう。
症状4:夜鳴き・昼夜逆転
分離不安に似た症状で、夜間に飼い主が寝静まる頃に夜鳴きをしたり落ち着かなくなったりすることがあります。部屋が暗く静かになると強い不安に襲われてしまうのです。
愛犬は集団で生活する動物で、温かいものや何かに体が触れていると落ち着くことが多いです。毛布やタオル、ぬいぐるみなどを寝床においてあげましょう。犬用の温感マットや電気毛布などもペットショップで販売されているため、その子に合ったグッズを用意してあげるとよいでしょう。

ストレス軽減のためにできること
愛犬との引っ越しにかかるストレスを少しでも軽減するために、引っ越しが決まったらすぐに準備を始めましょう。
ストレス軽減のための4つの対策
1. キャリーやケージに慣れておく
愛犬は3面囲まれた空間で安心すると言われています。狭いキャリーやケージなど自分だけの空間に慣れておくと、新しい環境でも安心して眠ることができます。これは引っ越しだけでなく災害時の避難にも役立ちます。
2. 乗り物での移動に慣れておく
愛犬も人間と同じように乗り物に酔ってしまうことがあります。普段から車での移動に慣れておくことが重要です。心配な場合は動物病院の獣医師に相談しましょう。また高速道路のサービスエリアのドッグランを活用して、適宜休憩・水分補給・排泄の時間を設けましょう。
3. いつもより多めにスキンシップをとる
引っ越し準備でせわしなくなると、愛犬はその様子を見て不安を感じます。安心させるためにも、いつもより多めにスキンシップをとりましょう。新しい環境での留守番は短い時間から始め、分離不安の予防のために慎重に慣らしていきましょう。
4. 散歩の習慣をつけておく
愛犬にとってストレス発散の一番の方法はやはり散歩です。普段から散歩の習慣をつけておくことで、新しい環境のストレスも散歩で発散させることができます。散歩は愛犬にとってとても大切な日課です。
忘れてはいけない行政手続き
人間が転居したら役所に転居届を出すのと同じように、愛犬も登録住所の変更が必要です。転居から30日以内に管轄の市区町村で住所変更登録を行いましょう。
手続き時の注意点
変更の際には1年以内の狂犬病予防接種を証明するよう求められる場合があります。注射済み票を忘れずに持参しましょう。詳しくは転居先の市区町村へ問い合わせてください。
まとめ:愛犬のために入念な引っ越し準備を
この記事のポイント
- 愛犬は引っ越しを理解できないため、慣れない環境・匂い・景色が強いストレスになる
- 分離不安・嘔吐・夜鳴きなどの症状が出たら早めに動物病院の獣医師へ相談する
- 前の家で使っていたベッドやタオルは新居に持参して安心感を保つ
- キャリー・ケージ慣れ・乗り物慣れは引っ越し前から取り組んでおく
- 転居後30日以内に市区町村で住所変更登録を忘れずに行う
人間も愛犬も、新しい環境に慣れるまではストレスを感じることが多いものです。なるべくスムーズに新しい環境に慣れられるよう、愛犬との引っ越しの際は入念な準備を行いましょう。また、愛犬との時間を多く取れるよう連休を利用した引っ越しも検討してみてください。ご覧いただきありがとうございました。