子犬から成犬が罹りやすい病気7選と予防方法|犬回虫・ケンネルコフ・皮膚炎・外耳炎など症状別に解説
人間の赤ちゃんと同じように、子犬は体が未発達で免疫力が低いため病気にかかりやすいです。成犬になっても犬種や体質によってかかりやすい病気があります。愛犬の健康を守るために、年齢別のかかりやすい病気と予防方法を知っておきましょう。
この記事の内容
子犬がかかりやすい病気
成犬がかかりやすい病気
子犬がかかりやすい病気
成犬に比べると内臓・骨・筋肉・消化器官が未発達なため、免疫力が低く感染症などの病気に注意が必要です。子犬は産まれたばかりの頃は初乳しか飲むことができませんが、初乳は通常よりも濃く子犬に必要な栄養素・成分が多く含まれています。ただし初乳による免疫は生後2か月を過ぎると効力がなくなるため、動物病院でワクチン接種を受けることが大切です。
新しい環境に迎え入れたばかりの頃は、十分な休息と睡眠を取らせてストレスを与えないことが重要です。かまいたくなる気持ちはわかりますが、慣れるまではケージに入れてあげると安心できます。

@ 犬回虫
症状・感染経路
白く細長いひも状の寄生虫が腸に寄生することで、下痢・消化不良・嘔吐・脱水などの症状が見られます。感染している母犬の母乳を通じて感染することが多いため、妊娠・出産を検討している場合は事前に母犬の検査と駆除が必要です。
治療・予防
- 駆虫薬を複数回投与することで寄生虫を駆除できます
- 脱水・食欲不振がある場合は点滴治療を行うことがあります
- 症状が軽い場合は下痢止めで対応できます
- 清潔な環境で育て、トイレをこまめに掃除しましょう
- トイレやケージの掃除時はマスクと手袋を着用し、よく手を洗うようにしましょう
A ケンネルコフ
症状・感染経路
伝染性の呼吸器系疾患で、咳・発熱・肺音の異常などの症状が見られます。生後6週間から6か月ごろの子犬がかかりやすく、細菌やウイルスへの感染で発症します。
治療・予防
- 抗生剤・鎮咳剤・インターフェロンなどを投与することで10日?2週間ほどで回復します
- 早期治療で症状の悪化を防ぐことができます
- 毎年ワクチン接種を受けることで病気のリスクを下げることができます
- 初乳の免疫がなくなると細菌・ウイルスに感染しやすくなるため、生後2か月以降のワクチン接種が重要です
B 犬パルボウイルス感染症
症状・感染経路
腸にウイルスが感染することで発症し、下痢・食欲不振・嘔吐・脱水などの症状が見られます。症状が悪化すると全身性疾患を引き起こし、重篤な状態に陥る可能性があります。生後1か月から6か月の子犬がかかりやすい病気です。
治療・予防
- 抗原検査キットで診断が可能です
- 症状が軽い場合は抗生剤・胃腸薬で経過観察します
- 脱水を起こしている場合は入院して点滴治療を行うことが多いです
- 生後2か月を過ぎたら体調の良い時期を選んでワクチン接種を受けましょう

成犬がかかりやすい病気
生後1年から6年ごろの成犬は子犬と比べると免疫力・体力ともに高いですが、この時期にもかかりやすい病気があります。
C 皮膚疾患(食物アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎)
食物アレルギー性皮膚炎
牛肉・鶏肉・穀類などの特定のフードが原因で発症します。体や口の周りの赤み・発疹・脱毛などの症状が見られます。ブラッシングやシャンプーの際に皮膚を定期的にチェックしましょう。動物病院での検査後、アレルゲンとなるフードを避けたり療養食に切り替えること、ステロイド剤の投与で症状が改善しやすいです。
アトピー性皮膚炎
ノミ・ダニ・ハウスダスト・花粉などのアレルゲンが原因で、皮膚の乾燥・脱毛・赤みなどが見られます。生後3年以内に発症しやすい傾向があります。完治が難しい病気ですが、抗アレルギー薬・ステロイド剤・内服薬の処方で症状が改善しやすいです。皮膚の保湿と定期的なシャンプーも効果的です。ダニ・ノミが原因の皮膚病は、駆虫薬を定期的に使用したり薬用シャンプーで皮膚を清潔に保つことで予防できます。
D 急性胃腸炎
症状
嘔吐・吐血・下痢・脱水・血便などの症状が見られることが多いです。誤飲をしていないのに嘔吐している場合は急性胃腸炎の可能性があります。
治療・予防
- 症状が軽い場合は内服薬と食事制限で改善することが多いです
- 症状が重い時は絶食させることがあります
- 下痢・軟便の症状がある時は、おかゆや腸内環境を整えるサプリメントを与えると良いでしょう
- 予防には、おやつや消化の悪いフードを与えすぎない・食べる量を決める・過度なストレスを与えないことが大切です
- 小粒タイプのドッグフードを選ぶことも予防につながります
E 外耳炎
症状・かかりやすい犬種
耳の穴が炎症を起こす病気で、耳周辺を掻く・耳を振る・耳の汚れや臭いなどの症状が見られます。耳ダニ・毛や植物・砂・土などの異物が原因となることがあります。耳毛が多い犬種やレトリバー系・スパニエル系などの垂れ耳の犬種がかかりやすい傾向があります。
治療・予防
- 症状が軽い時は点耳薬で改善しますが、重い場合は洗浄が必要で複数回の通院が必要です
- 耳ダニが原因の場合は駆除薬を処方してもらいます
- 予防のために耳掃除はあまり頻繁にしすぎないようにしましょう
- 汚れが気になる場合は指にガーゼを巻いて軽く拭いてあげましょう
- 耳毛が長い場合は獣医師に取り除いてもらうことで症状が改善しやすくなります
まとめ:年齢に応じた病気の知識と予防が大切
この記事のポイント
- 子犬は免疫力が低く感染症にかかりやすい。生後2か月以降にワクチン接種を受けることが基本
- 犬回虫は母乳感染が多い。母犬の事前検査と駆除が予防の鍵
- ケンネルコフは生後6週?6か月に多い。毎年のワクチン接種で予防できる
- 犬パルボウイルス感染症は重篤化リスクが高い。早期受診と生後2か月以降のワクチンが重要
- 成犬の皮膚疾患はブラッシングやシャンプー時の定期チェックで早期発見を
- 急性胃腸炎はフードの与えすぎやストレスが原因になることがある
- 外耳炎は垂れ耳の犬種に多い。耳掃除は適度に、異変を感じたら早めに受診を
子犬と成犬それぞれのかかりやすい病気を把握し、日頃の観察と予防ケアを続けることが愛犬の健康を守ることにつながります。ご覧いただきありがとうございました。