子犬から成犬の時期に罹りやすい病気と予防方法

子犬から成犬の時期に罹りやすい病気と予防方法


 

第一章 子犬は体が未発達で体の免疫力が低いため、病気に罹りやすい

 

人間の赤ちゃんは体が未発達で免疫力が低いので、病気に罹りやすいですが、犬の場合も子犬の時期は同じです。

 

成犬に比べると内臓や骨、筋肉、消化器官などが未発達なので、免疫力が低いので感染症などの病気に注意をする必要があります。

 

子犬は産まれたばかりの頃は、母乳しか飲むことはできないですが、初乳は通常よりも濃いのが特徴になっており、子犬の体に必要な栄養素、成分が多く含まれています。

 

初乳を与えることで初期段階の免疫を付けることができますが、母乳の免疫は生後2か月を過ぎると効力が無くなるので覚えておきましょう。

 

子犬の時期は感染症に罹りやすいので、動物病院でワクチン接種を受けることで病気のリスクを減らすことができます。

 

細菌やウィルスが原因の病気は、完全に予防をするのは難しいですが、自宅に迎えいれたばかりの頃は、十分な休息、睡眠を取らせてストレスを与えないことが大事です。

 

子犬はとても可愛いので、かまいたくなりますが、新しい環境に慣れていない間はゲージなどに入れてあげると良いでしょう。

 

 

第二章 子犬が罹りやすい病気には犬回虫があります

 

子犬が罹りやすい病気には、犬回虫がありますが、白く細長いひも状の寄生虫が腸に寄生をすることで下痢や消化不良、嘔吐、脱水などの症状が見られます。

 

犬回虫は病気に感染している母犬の母乳を与えることで、感染することが多いため、妊娠、出産を検討している場合は、動物病院で母犬の検査を行い、病気に罹っている場合は駆除をしておくことが大事です。

 

犬回虫の治療方法は、駆虫薬を複数回投与することで寄生虫を駆除することができます。

 

病気に罹るリスクを避けるために、清潔な環境で育ててあげるようにしたり、トイレはこまめに掃除をしてあげましょう。

 

脱水や食欲不振などの症状が見られる場合は、点滴による治療を行うことがあります。

 

下痢などの症状が見られる場合は、比較的症状が軽い場合は下痢止めだけで対応ができます。

 

トイレやペットゲージの掃除をする時は、マスクや手袋を着用してよく手を洗うようにしましょう。

 

第三章 子犬が罹りやすい病気にはケンネルコフがあります

 

子犬が罹りやすい病気には、ケンネルコフがありますが、伝染性の呼吸器系疾患なので咳や発熱、肺音の異常などの症状が見られます。

 

生後6週間から6か月ぐらいの子犬が罹りやすく、細菌やウィルスに感染することで発症する病気です。

 

ケンネルコフは完全に予防をするのは難しい病気ですが、毎年ワクチン接種を受けることで病気のリスクを下げることが可能です。

 

ケンネルコフに感染すると、子犬は咳をすることが多いので病気が疑われる場合は、早めに検査を受けることが大事です。

 

動物病院では病気が診断されると、症状に応じて抗生剤、鎮咳剤、インターフェロンなどの薬剤を投与することで、10日から2週間ぐらいで回復します。

 

早い段階で治療を始めることで、症状の悪化を防ぐことができます。

 

子犬は初乳の免疫が無くなると細菌、ウィルスに感染しやすくなるので、初めて犬を飼う人は覚えておきましょう。

 


 

第四章 子犬が罹りやすい病気犬パルポウィルス感染症があります

 

犬パルポウィルス感染症は、腸にウィルスが感染することで発症する病気なので、下痢や食欲不振、嘔吐、脱水などの症状が見られます。

 

症状が悪化すると全身性疾患を引き起こして、重篤な症状に陥る可能性があります。

 

大変怖ろしい病気ですが、ワクチン接種をすることで予防ができるため、病気に罹るリスクを下げることができます。

 

犬パルポウィルス感染症は生後1か月から6か月の子犬が罹りやすい病気なので、病気が疑われる時は早めに獣医師の診察、治療を受けることが大事です。

 

犬パルポウィルスは便から排泄されるので、抗原検査キットを使って病気を診断することができます。

 

比較的症状が軽い場合は、抗生剤、胃腸薬などで経過観察をしますが、脱水を起こしている場合は入院をして点滴治療を行うことが多いです。

 

生後2か月を過ぎたら、体調の良い時期を選んでワクチン接種をすることで病気を予防できます。

 

 

第五章 成犬が罹りやすい病気には皮膚疾患があります

 

生後1年から6年ぐらいの成犬は、子犬の時期に比べると体の免疫力が高く、体力がありますが、この時期にも罹りやすい病気はあります。

 

食物アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、ノミ、ダニなどが原因の皮膚炎などがありますが、食物アレルギーは牛肉、鶏肉、穀類などの特定の食べ物が原因で発症しやすいです。

 

食物アレルギー性皮膚炎は、体や口の周りに赤みが出る、発疹、脱毛などの症状が見られますが、皮膚疾患は発見しやすい病気なので、ブラッシングやシャンプーをする時にチェックをしてあげましょう。

 

動物病院で検査を受けた後は、アレルギーの原因になっている食べ物を避けたり、療養食に切り替える、ステロイド剤を投与することで症状が改善しやすいです。

 

アトピー性皮膚炎は、ノミ、ダニ、ハウスダスト、花粉などのアレルゲンが原因で、皮膚の乾燥、脱毛、赤みなどが見られる病気です。

 

アトピー性皮膚炎は成犬が罹りやすい病気ですが、生後3年以内に発症しやすい傾向があります。

 

完治をするのは難しい病気ですが、抗アレルギー薬、ステロイド剤、内服薬を処方してもらうことで、辛い症状が改善しやすいです。

 

皮膚の保湿を心掛けたり、定期的にシャンプーをすることで改善することがあります。

 

ダニ、ノミなどが原因の皮膚病の場合は、駆虫薬を定期的に使用したり、薬用シャンプーを使って皮膚を清潔に保つことで予防ができます。

 


 

第六章 成犬が罹りやすい病気には急性胃腸炎があります

 

成犬が罹りやすい病気には、急性胃腸炎がありますが、嘔吐、吐血、下痢、脱水、血便などの症状が見られることが多いです。

 

誤飲をしていないのに嘔吐をしている場合は、急性胃腸炎の可能性があるので、早めに動物病院で検査や診察を受けましょう。

 

比較的症状が軽い場合は、内服薬を服用させたり、食事制限をすることで症状が改善することが多いです。

 

病気を予防するためには、おやつや消化の悪い食べ物を与えすぎない、食べる量を決める、過度なストレスを与えないようにしましょう。

 

子犬や老犬とは違って成犬は体力があるので、症状が重い時は絶食をさせることがあります。

 

動物病院ではウィルス検査、糞便検査、血液検査などを行うことがありますが、症状が軽い時は血液検査はしないことが多いです。

 

下痢や軟便などの症状が見られる時は、おかゆや腸内環境を整えるサプリメント、りんごなどを与えてあげると良いでしょう。

 

病気を予防するためには、食べすぎを避ける、小粒タイプドッグフードを与えるようにしましょう。

 

第七章 成犬が罹りやすい病気には外耳炎があります

 

成犬が罹りやすい病気には、耳の穴の部分が炎症を起こす外耳炎という耳の病気があります。

 

耳が痒いので周辺を掻く、耳を振る、耳の汚れ、臭いなどの症状が見られるので、早めに動物病院で診察、検査を受けましょう。

 

外耳炎は耳ダニが原因で発症することがありますが、駆除薬を処方してもらうことで症状が改善します。

 

毛や植物、砂、土などの異物が原因で外耳炎に罹ることもありますし、耳毛が多い、レトリバー系、スパニエル系などの耳が垂れている犬種が罹りやすい傾向があります。

 

外耳炎の治療は症状が軽い時は、点耳薬を使用することで改善しますが、症状が重い場合は洗浄が必要なので複数回の通院が必要です。

 

外耳炎を予防するためには、耳掃除をあまり頻繁にはしないようにしましょう。

 

耳の汚れが気になる場合は、指にガーゼを巻いて軽く拭いてあげることが大事です。

 

耳毛が長い場合は、獣医師が毛を取り除くことで症状が改善しやすいです。

 

子犬と成犬に罹りやすい病気、予防方法を記載したので参考にして頂きたいです。

 

ご購読ありがとうございました。

 

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