犬の健康を保つ年齢別フードの選び方|子犬・成犬・妊娠中・シニア・療養中の与え方を解説
愛犬の健康を維持し、順調な発育を促すためにはフードの選び方がとても重要です。ドラッグストア・ホームセンター・動物病院・ペット専門店・インターネット通販などで購入できますが種類が豊富なため、どれを選べばよいか迷いがちです。今回は年齢・ライフステージ別にフードの選び方と与え方を解説します。
フード選びの基本:タンパク質を重視・穀類は控えめに
犬は基本的に肉食動物のため、サーモン・ビーフ・チキンなどの高品質な原材料を使用したタンパク質中心のフードを選びましょう。とうもろこしや小麦などの穀類は消化がしにくく胃腸に負担がかかるため、含有量が少ないものやグレインフリーのフードがおすすめです。
小麦・大麦などにアレルギーがある場合はグレインフリーのフードが必要です。アレルギーがない場合でも穀類が少なめの商品を選ぶと胃腸への負担を軽減できます。年齢や体調に応じてフードの種類を変えることも大切です。夏バテや食欲不振の時は生肉に近い匂いや味のウェットフードや嗜好性の高いセミモイストタイプが食べやすいでしょう。

成犬・子犬のフードの選び方
成犬(生後6か月?6歳ごろ)
成犬は体の成長や歯・顎の健康維持のために総合栄養食のドライフードを中心に与えると良いでしょう。ドライフードは賞味期限が長く保存がきき、タンパク質・リン・カルシウムが豊富で栄養バランスに優れています。しっかり咀嚼できるため歯石が付きにくく、顎の成長を促し歯周病の予防にも役立ちます。食欲がない時やドライフードに飽きている時はソフトドライやセミモイストを組み合わせると良いでしょう。
子犬(生後6か月まで)
子犬は消化器官が未発達なため、嘔吐・下痢・軟便・便秘などのトラブルが起きやすいです。歯や顎も未発達なので子犬用の粒が小さいドライフードや、ソフトドライ・ウェットフードを決められた分量で与えましょう。無添加で安全性の高い素材を使用した幼齢期用のフードが必要です。お腹の調子が悪い時は早めに動物病院で診察を受けてください。
妊娠中・授乳中のフードの選び方
妊娠中・授乳中は乳汁の分泌促進や胎児・子犬の成長に欠かせないタンパク質・カルシウム・リンが必要になります。
時期別のポイント
妊娠初期:食欲不振が見られることがあります。消化吸収が良く栄養価の高いフードを選びましょう。食欲がない時はウェットフードやセミモイストで栄養を補います。
妊娠中期以降:胎児が胃を圧迫して食べる量が減るため、栄養バランスの良い総合栄養食を意識しましょう。肥満気味になると胎児への悪影響や出産リスクが高まるため、脂肪分が多すぎないフードを選び、動物病院で定期的に体重を確認しましょう。
授乳中(2?3週間):普段より多くの栄養・カロリーが必要です。高タンパク・高脂肪の子犬用フードを与えるのも良いでしょう。

手作りフードだけでは栄養素が不足しがちです
愛犬の健康維持のために手作りフードを作る飼い主が増えています。安全性の高い食材を選べる点はメリットですが、専門店のフードと比べると必要な栄養素が不足する可能性があります。毎日ではなく週1回程度に留めるのが良いでしょう。
野菜・穀類・お米・肉類などを組み合わせて作る場合は、トッピング用のふりかけやサプリメントで栄養素を補う工夫が必要です。生後6か月以内の子犬は骨・歯・筋肉・内臓の成長に欠かせない栄養素が必要なため、動物病院やペット専門店の幼齢期用フードを与えることが大切です。大型犬は小型犬に比べて体の成長が遅く食べる量も多いため、獣医師や専門店のスタッフにアドバイスをもらうと良いでしょう。
老齢期のフードの選び方
7?8歳を超えると老齢期に入り、運動量の減少・関節痛・加齢による食欲不振などの変化が見られるようになります。このような変化が出てきたら認知症・腎臓病・心臓病などの予防のためにシニア向けのフードに切り替えましょう。
シニア犬のフード選びのポイント
- 食べる量は減っても、タンパク質・カルシウムなどの栄養素は欠かせません。粒が小さく咀嚼しやすいドライフードを選びましょう
- 偏食気味の場合はセミモイスト・ソフトドライ・ウェットフードも活用する
- 柔らかいフードは歯石・歯垢が付きやすいため、歯磨きガムとの併用で歯周病を予防する
- 老齢期は成犬ほどのカロリーは不要ですが、病気予防に必要な栄養素を補うことが大切です
病気療養中のフードの注意点
腎臓病・心臓病・糖尿病・高血圧などは成犬から老齢期にかけてかかりやすい病気です。気になる症状があれば早めに動物病院で精密検査を受けることで早期発見につながります。定期的な検診が愛犬の寿命を延ばす助けになります。
療養中は獣医師に相談して最適な療養食を提案してもらいましょう。療養食は嗜好性がやや劣りますが病気の進行を遅らせる働きがあるため積極的に与えてください。療養食に飽きている時は無添加フードやシニア向けフードを適量組み合わせると味に変化が出ます。トッピング用のふりかけは香りが良く食欲不振の時に効果的です。
まとめ
ライフステージ別フード選びのポイントまとめ
基本:タンパク質中心・穀類控えめ・グレインフリーも選択肢に
子犬:幼齢期用の粒が小さいフード。消化器トラブルがあれば早めに受診
成犬:総合栄養食のドライフードを中心に、体調に応じて種類を変える
妊娠中・授乳中:高タンパク・高栄養で体重管理も意識する
手作りフード:週1回程度に留め、サプリメントで栄養を補う
シニア:シニア向けフードに切り替え、歯のケアも忘れずに
療養中:獣医師の指示のもと療養食を継続する
ご覧いただきありがとうございました。